Webライターの仕事を始めてみると、編集者との打ち合わせや取引、受け取った資料の中に専門用語が使われていることがあります。「これってどんな意味?」という状態に陥るライターさんも少なくありません。
編集者から声をかけられたときにサクサクとお仕事を進めるためにも、Webライティングの用語を予習しておくと安心です。
キーワードというのは文字通り、ライティングする文章のキーワードになる単語です。その記事やサイトにユーザーがたどり着くきっかけとなる、検索エンジンに打ち込まれる単語のことでもあります。
例えば「簡単にできるダイエット」について知りたいとき、「ダイエット」「簡単」といった文言で検索しますよね。そのとき、検索結果に出てくる記事は「ダイエット」「簡単」にふさわしい記事であるとみなされます。
編集部から、キーワードの指定があったときは、そのキーワードを打った人がどんな記事を読みたくてそのキーワードを打っており、どんな記事を書けばキーワードにふさわしい記事とみなされるのか考えなければなりません。
ターゲットというのは、そのライティング内容を読んでほしい人物像のことを言います。例えば、「医療レーザー脱毛のメリット・デメリット」という記事のターゲットは、「20代女性」や「脱毛を考えている女性」といったものですね。ライティングした内容は万人に向けるものではなく、ターゲットを絞って書いた方がより深い、質の高いものになります。
Webライティング業界におけるペルソナとは、「架空の顧客」という意味です。
Webライティングでは、ターゲットで絞り込んだユーザーたちの代表となるような架空の人物をつくります。例えばあるダイエット記事のターゲットは「25歳で未婚の女性」で、作り上げたペルソナは「山口美咲。都内勤務のOL。25歳で未婚。良く読んでいる雑誌は○○○。結婚願望があるけど体型に自信がない。体重を減らしたいと考えて、ネットでダイエットの方法を探そうと決めた。」といったものです。性格や価値観、好きな商品などまで決めることで、よりユーザーに対するイメージが湧き、心を掴む記事を書けます。
≫ペルソナとWebライティングについてもっと詳しく見るタイトルとは、ライティングする記事やページの標題のことです。検索結果画面に表示されるものですから、これを見てユーザーが読むか読まないかを決めることも。アクセス数を大きく左右する、コンテンツの入り口や顔となる存在です。
読まれる記事のタイトルの付け方についてもっと詳しく見る一つのコンテンツの中で、同じ意味を持つ違う表記の言葉が使用されていることを「表記ゆれ」と言います。「おすすめ」と書いたり「オススメ」と書いたりすることや、序盤で「子供」と書いたのに終盤では「子ども」と違う表記で書いたりすることが例。
表記ゆれがあると文章に統一性がなくなり、読みにくいと感じるユーザーもいるので要注意。
Webの記事は基本的にライトに読めるのが特徴。そのため、漢字を多用することで読みにくい・堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。
これを防ぐのが「漢字をひらく」というもの。「出来る」を「できる」、「有り難い」を「ありがたい」と書くなど、読みやすさを意識して敢えてひらがなを使います。
コピーコンテンツとは、他の人が作ったコンテンツを盗用して作られたコンテンツのことを言います。Webライティング業界では、著作権侵害となりかねないので要注意です。
イベントレポートとは、ライティングする記事の1種類です。実際に開催されているイベントにライターが参加し、現場で見聞きしたことや感じた雰囲気などを、ユーザーに臨場感たっぷりに伝えるもの。現場の写真を撮って掲載したり、イベントの開催情報についてまとめることもあります。
イベントレポートの書き方についてもっと詳しく見る商品体験レポートは、ライティング記事の中の1種類。実際にライターが商品を試してみて、その使用感や効果、実際の乾燥などをレポートします。パッケージや中身、使っているところを写真に撮ったり、効果が出るまで使い続けたりといったこともおすすめです。
業務のついでに気になっている商品を試せるチャンスでもありますよ。
≫商品体験レポートの書き方についてもっと詳しく見るハウツー記事とは、ユーザーの悩みや疑問を解決するための記事です。
ハウツー記事に書いたことはユーザーがそのまま実際に試してもらうのが前提なので、安全で確実な内容が求められます。
≫ハウツー記事の書き方についてもっと詳しく見るニュース記事とは、ある事柄についての最新情報やニュースとなる内容を、ユーザーに提供するための記事です。記事に検索急上昇キーワードが含まれるなら、瞬間的にアクセス数が増大することも。
ただし、しっかりと情報の信頼性を確かめてからライティングしないとデマや噂話など、信憑性に欠ける情報を流してしまいかねないので注意したいところ。
ブログ記事とは、文字通りSNSやプライベートブログなどに書かれた記事のことです。Webライティングとしてブログ記事を書く場合は、特定のキャラクターになりきって喋り口調でライティングすることもあります。
初心者ライターさんにも書きやすく、ユーザーにも親しみやすい内容です。
CMSというのは、HTMLのように専門的なWeb知識がなくてもサイト構築ができるシステムのことです。初心者でも簡単にサイトを作ったり編集したりして、投稿することが可能です。業務によってはライターさんに書いた文章をCMSに流し込むところまでお願いすることもあります。
≫CMSができるライターさんについてもっと詳しく見るSEOライティングというのは、検索エンジンを意識して文章を書くことを言います。例えばターゲット像を絞り込んで文章を書いたり、検索されやすいキーワードを盛り込んで文章やタイトルを書いたりといったもの。
アクセス数を増やして人気を得るために、SEOライティングはWebライターにとって欠かせません。
≫SEOを意識するWebライティングについて詳しく見るWebコンテンツの文章のほとんどには、決められた流れや構成があります。リード文というのは、文章の最初に来る「冒頭」の文章。
「こんな悩みがありませんか?」「これって面白そうですよね」と言ったように、ユーザーの興味や関心をひき、「続きを読んでみよう」という気にさせるために必要な部分です。
Webコンテンツの文章を書くにあたって、特定のものを悪く書いたり誹謗中傷したりする内容を「ネガティブ表現」と言います。基本的にネガティブな表現は、どのWebライターにとってもNG行為。それを読むユーザーや悪く言われた当事者などを不愉快にさせてしまいます。
検索エンジンで表示された検索結果画面には、記事タイトルの下にの載せている短めの要約文のこと。
スニペットはタイトルでは書けなかった記事の魅力や、ユーザーにクリニックしてもらうように、伝えたいことを詳しく乗せられる部分です。タイトルを考えるときには、スニペットも意識して慎重に考えてみましょう。