万人向けの記事は、無難な内容になりやすく、狙ったターゲットユーザーの心を掴むことができません。成果に繋げるためには、ペルソナを設定し、その人に説明するよう文章を書きましょう。多くの人に読んで貰うことではなく、ターゲットのペルソナを意識して書くことがWebライターにも大切なことなのです。
ここでは、ペルソナ設定を意識できるような練習方法と実践方法をお教えします。
ペルソナとはもともと「仮面」を意味するラテン語。現在マーケティング分野ではサービスや商品を購入する、架空に作り上げられた顧客の意味として使われます。ユーザーモデルとして設定され、そのユーザーに向けてマーケティング活動を展開するためにペルソナを設定することは必要不可欠です。
Webライティングをはじめとした、webサイト制作においても、ペルソナは「共通のターゲット像」として編集者、Webライター、デザイナーなどの制作に関わる全ての人の間で共通認識されます。
ペルソナ設定はターゲットよりもさらに細かく設定された人物像を作り出すことなので、ターゲットのように漠然としているものではありません。
Webライターはそのペルソナのニーズを考えて記事を書く必要があります。実在している人物のように詳しく設定したペルソナに寄り添った記事を書くことで、ペルソナに近い現実のユーザーが悩み事や感覚で共感できる記事となり、ユーザーの心を動かすことになるでしょう。
ペルソナはどのように作るのでしょうか。ターゲットの設定の仕方とは少し違います。
ターゲットは年代や性別くらいですが、ペルソナはもっと細かく設定し実在するような人間のプロフィールを考えます。よりピンポイントで必要な内容を書けるので、ペルソナづくりは大切です。
氏名、年齢、性別、居住地、職業、勤務地、年収、家族構成、趣味、価値観、消費行動など…できるだけ詳しければ詳しいほど、ユーザーの目線で考えることができ、感情移入しやすいため、個人の思い込みを防止することができるのです。
より現実性を追求するために、実在の人物にインタビューやヒアリングをしてからペルソナを作るのも1つの手です。
編集部に依頼されたのは東京にある24時間ジムを紹介する記事です。記事を書く前に、記事を読むユーザーを想定し、ペルソナを作成してみましょう。
ターゲット:都内に住む20代男性
ペルソナ:田中太郎、28歳、男性、東京都江戸川区アパート在住、会社員、年収450万円、趣味は映画鑑賞やランニング、最近は太りやすくなる自分に気になって体型をキープするために方法を探している。仕事が忙しく、帰るのが21時すぎ。
といった感じになります。これを作成すれば記事を読むユーザーのイメージができ、より心を掴む記事の構成やトーンを書けます。
実際にお仕事をする時、まずは編集者にペルソナの設定について確認しましょう。なぜなら、確認せずにペルソナを勝手に作ってしまうと編集者が思ったペルソナとずれてしまう可能性があるからです。記事を発注している編集者でペルソナを設定している場合も多いので、必ず編集者にペルソナが設定されているかどうかを確認しましょう。設定されていなかった場合も、自分が作ったペルソナと編集者がその記事によってアプローチしたいターゲットが一致しているのかを確認しましょう。
在宅Webライター募集サイト「ライターステーション」では、気軽に編集者に質問できる環境作りをこだわっています。ターゲットやペルソナについても、不安がある場合は早めに聞いた方が安心してライティングを始められるでしょう。お互いの認識の齟齬を無くすことでお互い仕事がしやすくなります。ライターステーションとしても少しでもライターさんがお仕事しやすく、活躍して頂ける環境を作ることにこだわっていますので、ご遠慮くなく聞いてくださいね。
もちろん、ペルソナは大事ですが、ペルソナを作ることが依頼の最終目的にではありません。ライターステーションの編集者は納品してくれたライティングに対してペルソナの目線でチェックし、文章がペルソナの心に響いているかどうか、丁寧にフィードバックを行っています。Webライターがコツやフィードバックを通して成長し、編集者と共に質が良い記事を作り、お互いがWin-Winになるように心がけています。